八重歯を放置するのは危険!?矯正の必要性とするメリットと治療の種類を知ろう

八重歯は成長途中に生えるスペースがなくなってしまい、歯列の外側へ追い出されてしまった上顎の犬歯のことをさします。歯列の外側に追い出されてしまった八重歯は歯並びを悪くするだけではなく、虫歯や口内炎になりやすくなります。そのため、周りの正常な歯に大きな負担をかけてしまうリスクがあるので早めに治療をした方がいいでしょう。そこで今回は、八重歯を矯正するメリットに加えて矯正方法や費用の目安ををまとめて紹介します。

八重歯を矯正するメリット

八重歯がある方は、周りから「八重歯が可愛い」と言われたことはありませんか?日本では「八重歯=可愛い」という考えを持っている方が多いため、わざわざ時間と治療費をかけて矯正を行うことにメリットを感じられずそのまま放置する方もいます。しかし、八重歯を矯正するメリットはちゃんとあるので、将来も綺麗な歯を保つ為にしっかりと把握しておきましょう。

口内ケアが楽になる

八重歯は他の歯で重なり合っている部分が多いため、丁寧に時間をかけてブラッシングをしないと磨き残しが発生します。しかし、八重歯を矯正して歯並びを綺麗にすると、隅々までブラッシングがしやすくなるので、口内ケアが楽になります。

歯茎の見た目が悪くなることを防げる

八重歯が生えている歯茎は非常に薄くなっているため、他よりも下がりやすい状態になってしまっています。歯茎が下がると歯が非常に長く見えてしまい見た目が悪くなるため、矯正治療で正しい位置に戻して歯茎の目が悪くならないようにしましょう。

人によっては口内炎になりにくくなる

八重歯で口内を傷つけてしまい、よく口内炎になる方もいます。矯正治療を行えば八重歯を正しい位置に戻すことができるので、咀嚼時に口内に歯が当たる確率が減り口内炎になりやすいという悩みを解消することができるでしょう。

八重歯の矯正方法

八重歯は矯正治療で歯並びを整えて正常な位置に戻す必要があります。矯正治療にはいろいろな種類があるので、それぞれの特徴を見ながらどの治療方法が自身に合っているか考えていきましょう。

ブラケット治療

八重歯を治療する際は、噛み合わせで重要な役割を担っている八重歯は抜歯せずに、八重歯の奥の歯を抜歯して、スペースを作り移動させるのが一般的です。スペースを作ったら歯の表面にブラケットを装着して引っ張りながら徐々に動かしていきます。ブラケット治療は比較的に安価に行える矯正方法なので、費用に余裕がない方はブラケット治療を検討してみてはいかがでしょうか。また、歯の表面に装着するブラケットは目立ちやすいというイメージがありますが、目立ちにくい透明のプラスチック製のものもあるため、どの種類のブラケットを使用するかは治療の際に相談してみましょう。

裏側矯正

裏側矯正は、歯の裏側にブラケットをつけて治療をする方法です。メリットは歯の裏側に装着するので目立たずに治療ができる所ですが、歯の裏側に装着をすると舌に器具が当たるため他の治療方法よりも違和感は強くなります。期間と費用が通常のブラケット矯正よりもかかりますが、目立つことなく綺麗に治療ができるところは大きな魅力です。

マウスピース矯正

透明に近いマウスピースを使用して行うマウスピース矯正は、抜歯をせずに歯を削ってスペースを作り、歯の動きに合わせて定期的にマウスピースを変えながら矯正していきます。取り外しが自由なので、食事や歯磨きをする時に邪魔にならないというメリットがあります。しかし、マウスピースを外している時間が長いと矯正の効果が薄れてしまうので気をつけましょう。また、歯を大きく動かすことはできないので、大きく突出してしまった八重歯を治すのは難しいです。マウスピース矯正を希望する際は、歯科医師に相談してから決めましょう。

抜歯だけじゃない?矯正治療の隙間づくり

八重歯の矯正治療を行う場合、まず歯を動かすためのスペースを作る必要があります。このスペースを確保する方法で一般的に知られているのは歯を抜く「抜歯」という方法ですが、抜歯以外にも移動する隙間を作る方法がいくつかあるので、ご紹介します。

抜歯をしてスペースを作る方法

抜歯は健康な歯を抜いてスペースを確保する方法なので、慎重に検討をして抜く歯を選ばなければいけません。八重歯を矯正治療する時は犬歯の1つ後ろにある「第一小臼歯」を抜くのが基本的ですが、場合によっては複数本の歯を抜かなければいけない可能性もあるので、抜歯をするかどうかは相談しながら決めましょう。

歯を削ってスペースを作る方法

治療のための隙間を作る方法は歯を抜く以外にも、歯の隣接する側面を削ってスペースを作る「ディスキング」という方法があります。削るさいの量をしっかりコントロールすれば虫歯になるリスクも低く、抜歯でスペースを作る方法よりも治療期間が短縮されます。

歯列を広げてスペースを作る方法

次に紹介するのは、歯列を全体的に広げてスペースを確保する方法です。この方法は、歯の土台となる歯槽骨の範囲内でしか広げられないので、人によって広げられる範囲はさまざまです。無理に歯列の幅を広げてしまうと、アゴの骨から歯の根っこが飛び出てしまったり、矯正治療後に後戻りを起こしやすくなったりするので、無理なく広げていくことが大切です。

歯列を奥に移動させてスペースを作る方法

最後にご紹介するのは、歯列全体を奥へと移動させて手前のスペースを確保する方法です。部分矯正では行えないスペースを確保する方法で、人によって奥に移動させるスペースに限りがあること、親知らずが生えている場合は抜歯しないといけないことをしっかりと認識しておきましょう。

部分矯正なら期間も費用も抑えられる

八重歯を矯正治療で治す時は、全体矯正で全ての歯を矯正して動かさないといけないと思っている方も多いと思います。しかし、八重歯は症例によっては「部分矯正」で治療することが可能です。八重歯がそこまで突出しておらず、スペースがしっかりと確保できる状態なら、上顎の犬歯から犬歯までの間にある前歯6本の移動で八重歯を改善ができます。部分矯正は全体矯正よりも治療期間と治療費を抑えられるので、歯科医師に部分矯正が可能かどうか相談するのがオススメです。
また、部分矯正は歯科医師の経験や技術力によって治療が「できる・できない」という意見が分かれるので、複数の歯科医院で無料相談を活用して確認することをおすすめします。

部分矯正はお得?気になる費用とメリット・デメリットについて!
2018.7.30
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矯正の方法は1つじゃない!

八重歯を放置してしまうと、歯並びや噛み合わせに大きく影響を及ぼし、虫歯や口内炎になりやすい口内環境にしてしまうというリスクを抱えてしまいます。しかし、八重歯を治療する際も健康な歯を抜かなければいけないなど、治療でリスクが発生することがあります。「八重歯の生え方、顎の大きさ、その他の歯の並び」などを見ながらどのように治療をするかを慎重に決めることが大切でしょう。
また、抜歯するのに抵抗があったり、治療費をなるべく抑えたいと考えていたりする場合は、歯科医師と相談をしながらベストな治療方法を選んでいきましょう。

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